グリーンスクリーン撮影の基本とコツ

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グリーンスクリーン(クロマキー)とは

グリーンスクリーン撮影は、緑一色の背景をキー(抜き)として後処理で別の映像やCG背景に差し替える手法です。ニュースや映画、Web動画、商品PRまで幅広く使われ、限られたスペースでも大規模な世界観を表現できます。大阪の撮影スタジオであるスタジオQでは、安定した照明・床面処理・リグ構成により、初心者でも失敗しにくい環境をご提供しています。

まず押さえるべき基礎

  • 均一な背景:塗装または布地は光沢が少ないマット素材を選び、シワ・折り目を徹底的に除去。床は踏圧で色が変わらないよう整備。
  • 十分な分離:被写体と背景の距離を1.5〜2.5m確保。これにより影とグリーンスピル(緑被り)を軽減できます。
  • レンズ選択:広角で背景端が暗くならないよう注意。必要な画角と歪みのバランスで焦点距離を決めます。詳しくは4K撮影のカメラ選びも参照ください。

失敗しないライティング設計

背景ライティング

  • 均一照明:背景は左右2灯以上で45度からフラットに照射。照度差は±10%以内を目標にします。
  • 反射対策:背景に直射が当たりすぎるとホットスポットが発生。ディフューザーやソフトボックスで面光源化し、光沢を抑えます。

被写体ライティング

  • キー/フィル/バック:キーは被写体に対し30〜45度、フィルはコントラストを整える程度に。バックライトで輪郭を立たせ、背景からの分離を強化します。
  • 色温度の統一:背景・被写体で色温度が混在するとキーイング精度が低下。5600K基準など、すべての灯体を揃えます。

スピル対策と影のコントロール

  • 距離の確保:最も効果的なスピル対策は距離。難しい場合は黒のフラッグやグリッドで遮光します。
  • 床影の処理:足元の影はレベル調整で残りやすく、キー抜けの粗さの原因に。足元用に独立したフィルライトを用意します。
  • 色被りの検知:スコープ(ベクトルスコープ)で肌色ラインからのズレを確認。現場で微調整するとポストの負荷を大幅に軽減できます。

カメラ設定と収録のベストプラクティス

  • コーデックとビット深度:可能なら4:2:2 10bit以上で収録。圧縮率が高いとエッジにブロックノイズが出てキーが荒れます。
  • 露出とシャッター:シャッターは倍速の180度相当(例:30pなら1/60)を目安に。露出は肌の中間調を安定させ、背景が飛び/潰れないように。
  • ピクチャープロファイル:ログ撮影はダイナミックレンジの確保に有利ですが、グレーディング前提。現場確認用に709 LUT表示を併用します。
  • 固定とトラッキング:三脚・スライダーなどで安定収録。モーション合成ではターゲットのトラッカーやマーカーを最小限に配置します。

ポストでのキーイングと合成

  • 一次処理:ノイズリダクション→ホワイトバランス→露出調整の順で整え、キーイング前に素材をクリーンに。
  • ガーベッジマット:不要領域を先にマスクして演算負荷を減らし、エッジ品質を向上。
  • エッジとヘアライン:ディテールは狭い範囲でソフト化。スピルサプレッションで緑の反射を抑え、肌色は選択的に戻します。
  • ライティングの整合:合成先の環境光と影向きを一致させると自然さが劇的に向上。必要に応じて擬似的な接地影を追加します。

よくあるミスと回避策

  1. 背景の皺・汚れ:キー抜けのムラの原因。クロスはテンションバーで張り、汚れは同系色で補修。
  2. 被写体の緑系衣装:一部が透明化。衣装・小道具は事前に色チェックを徹底。
  3. 混在色温度:蛍光灯+LEDの混在などで肌色が不安定。電源系統ごとに灯体を統一。
  4. 過度な圧縮記録:長時間記録で低ビットレートを選びがちですが、編集負荷よりもキー品質を優先。

スタジオQで実現する高品質なバーチャル合成

スタジオQでは、均一なグリーン面、天井リグによるフレキシブルな灯体配置、静音空調、そしてテスト用のキーイング環境を常設。リハから本番まで一貫したワークフローを構築し、企業VP・オンライン配信・商品デモなど用途別のプリセットをご用意しています。仕様の詳細はスタジオ仕様・概要をご覧ください。

まずは無料相談・ロケハンから

撮影の目的・尺・画角・合成先のトーンをお聞きし、最適なライティングと機材構成をご提案します。小規模の収録から大型プロジェクトまで、経験豊富なスタッフがサポートします。