ライブ配信や同録収録の要となるメインスイッチャー。Studio Qの現場で選ばれる理由を、要点を押さえてご紹介します。
映像制作の現場では、スイッチャーの性能が作品の完成度を左右します。Blackmagic ATEM Television Studio 4K8(SWEATEMSCN2/2ME/4)は、 プロフェッショナルの要求に応えるべく設計された次世代機。Studio Qでも中心機材として運用し、安定したクオリティと機動力を両立しています。
1. 4K対応 × 12G-SDI×8 ― 高画質と拡張性
最大2160p60までの4Kスイッチングに対応。8系統の12G-SDI入力を備え、演奏・ダンス・企業イベントなど多様な現場を1台でカバーします。 各入力にフレームシンクロナイザーを搭載しているため、異なるフォーマットの信号も安定運用できます。
また、フレックスな入出力ルーティングにより、収録機や配信用エンコーダーとの連携が容易です。HD運用から4K運用へ移行する際も配線の再設計が最小限で済み、将来の拡張にも強いのが4K8の価値。SDIベースの長距離伝送はステージ〜副調間の距離が長い案件でも安定度が高く、企業セミナーや音楽ライブの現場で信頼されています。
2. マルチビューが強い ― 進行を逃さない監視環境
複数カメラやメディアを一画面に分割表示できるマルチビューを装備。最大16画面のモニタリングにより、 ディレクターは全カットを俯瞰しながら最適なタイミングで切り替え可能。4台以上のマルチカメラ運用でも真価を発揮します。
表示レイアウトやタリー/オーディオレベル/セーフフレームの表示を適切に設定することで、スイッチ誤操作のリスク低減と同時に段取りの可視化が進みます。Studio Qでは、カメラ見比べの判断基準として同一環境下でのホワイトバランス統一や、被写界深度の差異が分かるモニタリング条件を運用ルール化。これにより初見のオペレーターでも迷いが少ない進行が可能です。
3. 内蔵オーディオ ― Fairlightで即戦力ミックス
Fairlightオーディオエンジンを内蔵。複数マイクやラインをリアルタイムで調整でき、トークから音楽ライブまで高品位な音声を実現。 Studio Qが得意とする同録(映像と音の同時収録)との相性は抜群です。
チャンネル毎のEQ・ダイナミクス・ディレイを用いた簡易ミックスが可能で、外部ミキサーに依存しない小規模配信に強いのもポイント。もちろん大型案件では外部ミキサーのステレオ/マルチ出力を取り込み、ATEMで最終の音声レベル管理と同期を担う構成が堅実です。映像切替と音声運用を同一UIで把握できる利点は、少人数オペレーションに大きく貢献します。
4. タイトル/ロゴ/キーイング ― 仕上がりを一段上へ
内蔵メディアプレーヤーとキーイング機能で、テロップやロゴのリアルタイム合成が容易。登壇者の肩書き表示や演者名、ロゴ常時表示など、 配信映像の完成度を手早く底上げできます。
クロマキーやルマキーを活用した合成表現は、オンラインイベントのブランド表現に効果的。Studio Qでは、事前にPNG透過で用意したネームスーパーやロアーサードのテンプレートをメディアプールに登録し、シーン転換時の演出を標準化。見栄えと実用性のバランスを取りながら、短時間で本番品質に到達できる運用を徹底しています。
5. 一体型デザイン ― 都市型スタジオで効く省スペース
ラックマウント可能なコンパクト一体型。前面パネルで即運用でき、設営・撤収の時間短縮に貢献。限られたスペースでも多機能を発揮します。
さらに、電源・配線のシンプル化が図れるため、移動設営や当日変更にも強いのがメリット。HDMI出力によるプレビューとSDI出力による本線を分けることで、監督・配信・収録の利害を分離し、トラブル時も原因切り分けが容易です。
Studio Qでの主な活用例
- 音楽ライブ撮影:多カメラ×即時スイッチで臨場感を最大化
- 企業配信:登壇者名/ロゴを即時合成し、品位ある画作り
- ダンス・演劇収録:4K対応で細部まで鮮明、編集素材にも最適
運用フロー(Studio Qの現場)
Studio Qでは、仕込み(配線・シーン設計)→リハーサル→本番→バックアップ確認の順でフローを確立。スイッチャーのSuperSource/Key設定とオーディオのセーフ値を事前プリセット化し、本番中は「切替」と「レベル監視」に集中できるよう設計しています。収録は収録機のデュアル記録を基本に、万一の停止に備えます。
おすすめアクセサリ
- オーディオインターフェース:外部ミキサーとの安定接続に。AES/EBUやアナログの両対応だと現場適応力が高まります。
- SDI分配器・ケーブル:長尺配線でも画質劣化を抑制。現場の引き回しに合わせて準備。
- ハードウェアパネル:マクロ運用や瞬発的なカット切替に効果的。誤操作防止にも有効です。
Studio Qのセットアップ例
例)カメラ4台(PTZ×3/Z190×1)→ ATEM 4K8 → 収録 ×2台 → 配信。マルチビューは監督卓、プログラムアウトは配信エンコーダー、クリーンフィードは会場モニタへ送出。音声は外部ミキサーで整音しATEMへライン入力、最終レベルを管理して音声崩れを防止します。
まとめ
ATEM Television Studio 4K8は、高画質・安定運用・迅速な演出を1台で実現する主力スイッチャーです。 「映像と音の融合を最高品質で提供する」Studio Qの理念において、ライブ現場を確実に次のステージへ導く要と言えるでしょう。
※記載の仕様・機能は運用環境により一部異なる場合があります。
